リテール(次世代無人店舗開発)
無人店舗とは?
近年よく耳にするようになった無人店舗。アメリカや中国で無人店舗はブームになり、日本でも登場するようになりました。現在どのような無人店舗が存在しており、どのような課題に直面しているのか紹介していきます。
無人店舗には2種類ある
無人店舗についての明確な定義はありませんが、一般的に認証技術やセンサー、カメラなどを駆使して、レジ業務などのオペレーションを省人化した店舗のことを示します。「無人店舗」といっても、店員がまったくいないわけではなく、商品の補充などは店員が行います。あくまで、代行できるところは機械に任せることで、業務の効率化を図ることを狙いとしています。
現在の無人店舗は、大きく2つに分けることができます。ひとつは、商品を読み込むためのセルフレジを設置した店舗。従来店員がレジで対応していた業務を来客が対応するパターンです。2つめは、商品を手に取り、そのまま退店ができるレジなし店舗です。この場合は認証ゲートを通ることなどで精算が完了するシステムになっています。
スマートストア化のメリット
1、業務効率化・省人化
スマートストアでは、レジ業務およびレジスタッフを削減することができるため、人手不足の解消や人件費の大幅な削減が可能になります。これまでレジ業務を担当していたスタッフは発注や品出しに注力できるようになるので、少ないスタッフ数で店舗運営を行うことができます。また、AIを活用した需要予測に基づいた発注や、オンラインでの理論在庫確認によって、発注作業の効率化も可能になります。
2、顧客行動データに基づいた効果的な店舗運営
カメラによって収集されたお客さま動線、属性データ、手に取った商品のデータなどを解析することで、売上データだけでは見えなかった顧客行動が把握できるようになり、効果的な棚割りの検討や、商品陳列の改善、精度の高い商品発注が可能になります。また、属性に応じたタイムリーなレコメンドといった精度の高い販促を行ったり、蓄積されたお客さまの属性、購買行動などを分析することで、お客さまのニーズに基づいた商品開発や店舗のリニューアル、お客さまサービスの見直しにつなげたりすることも可能になります。
3、顧客満足度の向上
セルフレジやスムーズなキャッシュレス決済、無人決済によって、レジの待ち時間や決済にかかる時間が減ることはお客さまの満足度の向上につながります。また、専用アプリを用いて、割引情報などの店舗施策情報等をお客さまに通知するといった工夫によって、さらなるお客さまの利便性向上をめざすことができます。
4、非接触ニーズへの対応
新型コロナウィルスの流行はだいぶ落ち着いてきたとはいえ、多くのお客さまが他人との接触に敏感となっています。セルフレジやキャッシュレスの非接触決済モーダルウィンドウで開きますによって、スタッフとの接触を最小限に抑えることができれば、お客さまの不安感を少しでも和らげることにつながります。